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シスタークラリスの奇妙な一夜 - mothy&結月ゆかり&初音ミク

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シスタークラリスの奇妙な一夜-mothy&結月ゆかり&初音ミク.mp3
[00:00.0]シスタークラリスの奇妙な一夜 - mothy (悪...
[00:00.0]シスタークラリスの奇妙な一夜 - mothy (悪ノP)/结月缘 (結月ゆかり)/初音未来 (初音ミク)
[00:02.79]词:mothy
[00:02.81]曲:mothy
[00:02.85]シスタークラリスの奇妙な一夜
[00:08.68]彼女がそのレストランを
[00:10.54]訪れたのは
[00:11.64]行方不明の子供たちを
[00:13.17]探すためだった
[00:15.21]噂を聞いたのだ
[00:17.3]孤児院の子が
[00:18.69]この店に入っていくという
[00:20.39]その姿を見たと
[00:22.62]しかし応対した支配人の男は
[00:25.71]残念そうに首を横に振る
[00:28.23]「そのような心当たりは
[00:30.32]ありませんね」
[00:32.03]それを聞いて
[00:33.04]がっくりと肩を落とすシスター
[00:37.46]すると支配人は彼女を
[00:40.08]レストランの一番良い席に
[00:41.79]座らせた
[00:43.56]「せっかくですから
[00:44.69]何か食べていってください
[00:46.97]ああ お代なら結構ですから」
[00:51.3]ありがたきお言葉
[00:55.02]実は昨日から 何も食べてません
[01:01.8]子供たちが心配で
[01:06.2]厚意に甘える事にした
[01:07.69]シスターの前に
[01:08.67]やがておいしそうな料理が
[01:09.94]運ばれてきた
[01:11.86]白身魚のソテーだろうか
[01:14.78]それを見て
[01:15.78]彼女は申し訳なさそうに
[01:17.76]うつむいてしまった
[01:20.31]「教えにより 生き物の肉は
[01:22.78]口にできないのです」
[01:25.09]シスターがそう断っても
[01:26.770004]支配人は引き下がらない
[01:29.34]「そんなことをおっしゃらず
[01:32.009995]ここは神の目も届かぬ
[01:33.8]森の中ですから」
[01:36.07]仕方なくシスターは
[01:37.17]ナイフで魚の身を切る
[01:39.770004]一口だけ食べて帰ろう
[01:42.509995]そんな風に考えていたところ
[01:44.78]彼女は料理の中に
[01:46.85]何か固い物がある事に気が付いた
[01:50.34]シスターの顔が青ざめる
[01:52.79]それはレーナが身に着けていた
[01:54.81]ブローチだった
[01:56.7]泳ぐのが得意なレーナが
[01:59.259995]海で集めた小石を
[02:00.56]組み合わせて作った手作りの物だ
[02:03.44]どうしてこんな物が
[02:07.1]料理の中にあるの?
[02:10.7]少なくともあの子は
[02:13.87]この場所に来ていた
[02:18.23]ふと気が付くといつのまにか
[02:20.53]支配人の姿は
[02:21.91]店内のどこにも
[02:22.92]見えなくなっていた
[02:25.31]胸騒ぎを覚えた彼女は
[02:27.16]思わず席を立ち
[02:28.32]店の奥へと 忍び込んでいったのだ
[02:32.69]途中の廊下で
[02:33.92]小さな靴が落ちていた
[02:36.41]シスターは再び青ざめる
[02:39.12]それはマルクの靴だった
[02:41.95]彼の足が速かったことを
[02:43.5]彼女は思い出す
[02:46.85]ひときわ異臭が
[02:47.8]漏れる扉の前に立ち
[02:50.1]シスターは恐る恐る
[02:51.81]それを押し開ける
[02:53.8]そこは血と肉の
[02:55.19]こびりついた調理場
[02:57.4]コックの顔をした男の顔は
[02:59.5]毛むくじゃらだった
[03:01.04]二本足で立つ 犬の獣人よ
[03:08.28]包丁についた血は
[03:11.96]いったい誰の物?
[03:15.8]作業台の上では赤い猫が
[03:18.22]皿のシチューを舐めている
[03:20.63]浮かんでいる具材は
[03:21.98]間違いなく人間の指だ
[03:24.56]無数の指の中の一つ
[03:27.12]そこにはめられた
[03:28.06]指輪をシスターは見つけた
[03:30.43]あれはエマの物で間違いない
[03:33.86]恐ろしい想像が
[03:35.44]シスターの脳裏を駆け巡る
[03:37.89]振り返ったシスターの
[03:38.95]前に立っていたのは
[03:40.2]二羽のウサギと巨大な熊だった
[03:44.45999]シスターは叫び声をあげ
[03:46.55]その場に倒れこんだ
[03:48.98]薄れゆく意識の中
[03:50.54001]徐々に迫ってくる絶望の足音
[03:53.74]気を失う直前 彼女が見たのは
[03:57.05]額に角を生やした少女の顔だった
[04:04.55]目を覚ました時
[04:05.97]彼女は孤児院に帰ってきていた
[04:08.95]そしてその後
[04:10.72]行方不明の子供たちも全員
[04:13.54]無事に孤児院へ戻ってきたのだ
[04:16.98]子供たちは
[04:18.09]数日間の記憶を失っており
[04:20.43]そして とてもお腹を空かせていた
[04:23.89]レーナやマルクたちが
[04:25.25]唯一覚えていたのは
[04:26.95]フルートを持った
[04:27.74]双子のウサギの姿だけだった
[04:31.37]あのレストランは
[04:32.66998]建物ごと森の中から姿を消した
[04:36.48]まるで最初から
[04:38.06]存在していなかったかのように
[04:41.78]そして 平穏な日常が戻る
[04:45.73]子供たちのためにおやつの
[04:47.66998]ブリオッシュを焼きながら
[04:49.23]シスターはこんなことを
[04:51.02]考えていた
[04:52.86]もしもあの時 出された料理を
[04:56.02]口にしていたならば
[04:58.15]私は一体どうなって
[04:59.47]いたのだろうか?
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